OKINAWAN ROCK BAND 5選

こんにちは。テラサキマサキです。

去る2023年4月20日、オキナワンロックの礎を築き上げたバンド「コンディショングリーン」のリーダー「川満勝弘」さんが亡くなりました。

時代は巡って変わっていくことは承知しているのですが、寂しい感情も湧いてくる次第です。
「川満勝弘」さんの訃報を受けて、今回は恐れ多くも沖縄でかつて熱い活動していたオキナワンロックバンドを紹介させていただきます。

オキナワンロックの代名詞として最も名前の挙がるバンド「紫(MURASAKI)」。
沖縄がまだアメリカ占領統治(アメリカ世)だった頃、沖縄市コザにて結成。
日本のディープパープル(Deep Purple)とも呼ばれ、ディープパープルのコピーバンドとして知られていますが、オリジナル曲もしっかりあります。
1971年の万座ビーチ・ロック・コンサートでは興奮したファンがピストルをかざし、黒人刺殺事件に発展する事件が発生することもあったそう。

コンディショングリーン

2023年4月20日に永眠した「川満勝弘(カッチャン)」が結成したバンド「コンディショングリーン(CONDITION GREEN)」。
バンド名は米軍用語の警戒態勢を意味する言葉でもあります。
蛇の頭を食いちぎったり鶏の血を啜るという過激なライヴパフォーマンスを始め、人間トーテムポールや人間風車等、エンターテイメント性の高いステージが話題でもありました。特にパフォーマンス中でもギタープレイが乱れないシンキのギターテクニックは、世界レベルで称賛されるものと思えます。

マリー with メデューサ

オキナワンロックの女王と呼ばれた「喜屋武マリー」がボーカルを務める「マリー with メデューサ(Marie with MEDUSA)」。
ハーフに生まれた喜屋武マリーは、アメリカの血が流れているという理由で、小さい頃にイジメに遭っていたという彼女にとって、オキナワンロックのステージは彼女の存在証明でもあったのかもしれません。
夫である「喜屋武幸雄」は、彼女がライブをするディスコを自ら経営しており、1964年にオキナワンロックのはしりとされているバンド「ウィスパーズ」を「川満勝弘(カッチャン)」とともに結成したオキナワンロックの第一人者でもあります。

キャナビス

70年代前半に4大オキナワンロックバンドとしてシーンを牽引していたバンド「キャナビス(Cannabis)」。
66年頃に登場したとされる高校生バンド「チャマーズ」の「糸数元治(ガンジー)」もギターとして参加しており、オキナワンロックの第一人者でもある「宮永英一(チビ)」もクリスタルチェーンでの活動を経て参加しています。

コトブキ

メンバー的に「JET」の前身バンドとも思える「コトブキ(KOTOBUKI)」。
70年代前半の4大オキナワンバンドとして数えられていました。
結成当時はギターボーカル「ジミー宜野座(ジミー)」、ベースボーカル「古堅喬(ターキー)」、ドラムスボーカル「長浜浩二(コーチャン)」の3人。

終わりに

喜屋武幸雄さんは当時のアメリカ人は嫌いだと言っています。
ベトナムの戦地で死ぬかもわからない米兵達を熱狂させたオキナワンロックの激しいサウンドは、混沌とした時代の中で複雑な思いを抱きながらも力強く生きていた魂がひしひしと伝わってくる気がします。
偉大な先駆者達の音楽が、これから何十年も先まで語り継がれるように願っています。
「川満勝弘」さんのご冥福をお祈りします。