時代を切り取る「東京ソング」10選
こんにちは。テラサキマサキです。
最近、心が病んでしまっているせいか何も手につかない日々が続いています。
やることが多いのと、心が満たされない日々が続いていたからなのかもしれません。
都会ではもっとスケールのでかい多忙な日々と虚無の感情を感じている人がたくさんいるのかなぁとか考えたり。
今回はふと、「東京」について歌った曲を10曲まとめてみました。
東京 / B’z
東京での成功の影にいた、恋人のことを歌った切ない歌。B’zの17枚目のシングル「love me, I love you」の2nd Beatとして収録され、後に2nd Beat等の隠れた名曲を集めた裏ベストアルバム「Mixture」にて再録されました。成功とともに薄れていく悲しい心情が、哀愁あるサウンドに乗って語られていくバラード曲。B’zの2nd Beatには名曲が多いと知らしめる1曲でもあります。
自分も、柔らかな乳房に抱かれんがら夢をにぎりしめたいものです😄
東京 / リーガルリリー
ガールズバンド「リーガルリリー」の「東京」。今年2021年4月7日にリリースした1st EP「the World」に収録されています。「東京」がタイトルとなっている数ある曲の中でも、とりきわ哀愁感が少ないギターロック。可愛らしい声と容姿で堂々と歌うギターボーカルの「たかはしほのか」の轟音ギターが心地よいです。令和の新時代を感じさせる東京ソングですね。
東京フラッシュ / Vaundy
若手アーティストとして注目を集めている「Vaundy」の存在を世に知らしめた「東京フラッシュ」。
「Vaundy」現役の美術大学生で、19歳という若さで「東京フラッシュ」をリリースしています。お洒落なメロディセンスとタイトなリズムがとても心地よく、繰り返し聴いても疲れのこない爽快さのある楽曲です。
「東京フラッシュ」はアルバム1stアルバム「strobo」に収録されていますが、「フラッシュ」や「ストロボ」等、瞬間的に放たれる光をタイトルに入れた背景には刹那的に感じた彼の感情やストーリーが詰まった作品のように思えます。これからも注目していきたいアーティストです。
東京 / きのこ帝国
ちょうど2年が経とうとしている2019年5月27日、惜しくも活動休止を発表した、才能ある美男美女バンド「きのこ帝国」の「東京」。
2ndアルバム「フェイクワールドワンダーランド」の1曲目に収録されていますが、アルバムリリース前に100円という超低価格で限定5000枚をシングルリリースしたことにより話題になっていました。
歌詞の内容はというと、東京で一途な恋に落ちる女の子視点のラブソングで、きのこ帝国の曲の中でもとても聴きやすい曲です。この曲から入って、きのこ帝国のファンになった人もきっと多いはずですね。
東京 / 小谷美沙子
縋りつくような歌い声が魅力的なシンガーソングライター「小谷美紗子」の「東京」。
全体的に悲しさや寂しさが入り混じった切ない感情がひしひしと伝わってくる曲です。
個人的にこの曲は、男性側が望まない妊娠の発覚から一人きりで出産するまでの過程を歌った曲なのかなと感じました。季節語が含まれている前半の「あなたの笑顔紅葉」の歌詞の時点は妊娠が発覚した秋のことで、後半の「あなたの笑顔桜」の歌詞の時点は出産後の春であるように思えます。
産まれたこどもを見て、男性が受け入れてくれたなら桜が咲き乱れるほどの気持ちで受け入れたいという紙一重の夢が叶うことはなく、生まれた子どもを受け入れることをしなかった男性の楽しみは何なのか。他に好きな人はいるのか、という問いかけで終わっているような切ない曲のように考えてしまいました。
東京にて / ヒグチアイ
ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」のエンディングテーマを手掛ける等して、最近話題になることが増えたヒグチアイの東京ソング。
何かの生命体かのように変化していく東京。その変化に合わせながら、時に自分を偽り生活する自分は本当の自分なのか――事実、それが本当の自分だ。途方もないくらい大勢の人間が生活するこの大都市には、無数の立場や価値観がひしめいていて、それぞれが追い求める夢や理想もまた微妙に違い同じじゃない。そのひとつひとつが叶ったり叶わなかったりする儚いドラマを感じるような曲です。
東京 / plenty
2017年に解散した茨城出身のバンド「plenty」の1stミニアルバム「拝啓。皆さま」に収録された「東京」。
ボーカルギターの江沼郁弥が自ら実感したリアルの東京を歌ったシリアスな東京ソングです。
歌詞からは、ビートたけしのブラックジョーク「赤信号みんなで渡れば怖くない」を感じてしまう無慈悲な大衆心理を感じてしまいます。
藤井道人の短編映画「東京」の主題歌にも使用されており、この映画自体、plentyの東京からインスピレーションを得て撮ったものであるそうです。予告編の「誰にお願いされたわけでもねぇ。お前の人生だ。好き勝手に生きて、ダメだと思ったらやめればいい」というシーンが痺れますね。本作品はDVD化されており、「藤井道人監督 初期短編作品集③」に収録されているようです。観てみたいなぁ🙄
東京 / くるり
何度もメンバーを変えながら様々なジャンルで音楽の旅を続ける日本の偉大なバンド「くるり」。
そんな「くるり」がメジャーデビューを果たした時のシングルが「東京」でした。前奏のギターの音が胸に突き刺さって、岸田繁のボーカルが心を抉りにかかってくる強烈なチルソングです。インディーズ時代に録られた「東京」ではギターのアプローチが一風変わっており、レディオヘッドのCREEPのような「ガコッ」という音が入っていたりします。
当時の90年代後期は今思えばめちゃめちゃな時代で、飲酒運転は当たり前。援助交際という言葉が流行語にノミネートされたり、漫画GTOでは東京の乱れた高校生事情が一般大衆に受け入れられていた時代でもあり、当時の東京には人の理性を狂わせる魅力があったように思います。そんな時代に歌われたこの曲には、東京を冷めて目で見ながらも大切な人のことを忘れないで生き続ける柔らかい強さを感じさせます。
TOKYO FREEZE / ナンバーガール
くるりと関連の深い福岡県博多区より結成されたレジェンドバンド「ナンバーガール」。
「TOKYO FREEZE」はナンバーガールの活動後期に創られた曲で、ボーカルギター「向井秀徳」の独特なラップスタイルを全面的に押し出した意欲作であり、そのスタイルは後のバンド「ZAZEN BOYS」に引き継がれています。向井秀徳は東京を「コンクリートジャングル」と表現したりもしますが、本曲では「冷凍都市」と表現し、曲名も「TOKYO FREEZE(氷結する東京)」と題しています。これは「安直な悲観、安直な楽観」というような思考停止した大衆思考をディスったタイトルのように思えます。メガネの奥でギラつく目つきと適度に歯並びの悪いボーカルギター「向井秀徳」が日本の中心である当時の東京に向けて叩きつけた挑戦状のような曲のようにも聴こえます。
東京 / eastern youth
文学ロックの大御所「eastern youth」の自主企画として開始された「極東最前線」を経てリリースされたコンピレーションアルバムの第2弾「極東最前線2」にて収録された「東京」。そのシンプルな曲タイトルに収録された音は完成度の高い文学的な歌詞と、聴く者を動けなくするほどの衝撃を与える大洪水のようなギターサウンド。笑いあり涙あり、泥臭さなんて当たり前というかのように東京を「花と夢」と歌います。
先人たちが築いてきた東京という大都市は日本人が積み重ねてきた信念の集合体であり日本の中心、偉大な産物であることを再認識させられます。その前向きな内容がとても気持ちいいですね。
おわりに
「東京」がタイトルの曲は非常に多くのアーティストが歌っていて、どれもが味わい深い曲に仕上がっている作品ばかりですね😅名曲が多いというのにもうなずける気がします。
また、「東京」の曲を流しながらAVを観ると、とてつもない哀愁を感じてしまいます。娘なんていないのにパパになったような。しあわせってなんだろー。はたらくってなんだろー。
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