ParamoreのMisery Businessカバーを聴き比べ

2021年2月20日

MiseryBusiness

こんにちは、テラサキマサキです。

Paramoreの「Misery Business」は力強いシンプルなギターがカッコいい名曲ですよね。
今回は「Misery Business」のカバーをまとめてみました。

Paramore

Paramoreの2ndアルバム「Riot!」収録のシングル曲ともなった曲。
2007年のリリース当時は人気絶頂にいたアヴリル・ラヴィーンの「Girlfriend」もリリースされ、MVの内容が男を奪い取る共通の描写があるせいか、ヘイリー・ウィリアムスとアヴリル・ラヴィーンが比べられることもありました。

以下の歌詞が「反フェミニスト」だったとされ、現在ではライブでの演奏は封印されてしまっています。

Once a whore you’re nothing more, I’m sorry, that’ll never change.
一度売春婦になったらずっとそのまま 悪いけどそれは二度と変わらない

17才の頃に書いた歌詞ということですが、少しずつ本人の考え方も変わっていき、好きな曲が演奏されなくなるのは少し寂しい気もしますね。

Rolling Quartz

先日更新した「韓国のインディーアーティスト5組」の記事で紹介した「Rolling Quartz」が、ハードロック調の重めのサウンドで「Misery Business」をカバーしています。原曲に遜色のない演奏力と、メンバー全員が女性というギャップもあって全体的なカッコ良さがあります。パワフルかつ華麗に英詞を歌いあげる「ジャヨン」のボーカルもかなり良いですね。今後は彼女たちのオリジナル曲にも注目していきたいです。

Machine Gun Kelly & Travis Barker

自分の好きなラッパー「マシンガンケリー」こと「MGK」も「BLINK182」のドラマーである「トラヴィス・バーカー」と「Misery Business」をカバーしていました。MGKがこのドラマーと交流し始めてからパンク路線になっちゃって敬遠していたのですが、このカバーは純粋にカッコいいですね。2020年9月にリリースした4thアルバム「Tickets to My Downfall」の各特別版のボーナストラックにも収録されており、MGK初の全米1位を獲得しています。

Jonathan Young & Halocene

アニソンをパワフルにカバーすることで知られる「ジョナサン・ヤング」と、様々な曲をカバーする実力派バンド「Halocene」が「Misery Business」をカバーしています。「ジョナサン・ヤング」と「Halocene」の息が見事に合っていてカッコいいです。2メロのベースもカッコいいですね❗
「Halocene」はオリジナル曲もカッコよく、今年1月に公開されたばかりの「VITA NOVA」はゴシック的な世界観が全面に押し出されたダークなスクリーモロックという感じでカッコいいです。

Andie Case

自身のチャンネルで様々な楽曲のカバーをして人気を博するアンディ・ケース。「Misery Business」をアコースティックテイストにカバーしていて、一味違う雰囲気で「Misery Business」を聴くことができます。彼女のオリジナル曲「My Anxiety」もいい感じです。

Cole Rolland (feat. Lauren Babic and Andrew Baena)

自身のYouTubeチャンネルで様々な楽曲を超絶テクニックでアレンジしてカバーするギタリスト「コール・ローランド」は、メタルバンド「Red Handed Denial」のボーカル「ローレン・ビバック」を迎えて「Misery Business」をカバーしています。「ローレン・ビバック」の持ち味であるデスボイスの出番はありませんでしたが、「コール・ローランド」のギターソロが見事に炸裂しています。

First to Eleven

こちらも自身のチャンネルで様々な曲をカバーして活動している「First to Eleven」というバンド。
Rage Against The Machine」や「Guns n’Roses」なんかをカバーしていたりして、洋楽ロックが好きな人は新鮮な気持ちで彼女達のカバーを楽しむことができるのではないでしょうか。

Therese Curatolo

JAZZ風に「Misery Business」をカバーしています。
とても上品な感じに仕上がっていて、JAZZの魅力が原曲の良さをより際立たせています。とてもいいカバーですね😀

おわりに

多くのアーティストが「Misery Business」をカバーしていますね。
個人的にカバー曲に対して思うことは、曲に対しての「愛」と作曲者への「敬意」に加えて、演奏者の「独創性」がミックスして初めてカバーなのかなと思っています。

銀杏BOYZの峯田が出演していた映画「アイデン&ティティ」で、路上で弾き語りをしていた若者に対して「コピーだろ!」「カバーだよ!」と揉めるシーンがあるのですが、あの苛立ちに共感する音楽ファンは多いはず。

「コピー」が悪いわけでは全くなくて、ただ人気者になりたいから有名な曲を演奏しようっていうスタンスが見えてしまうと、自分の好きな曲が利用されているように見えてしまっていい気持ちがしないんですね。

音楽は人気がどうこうじゃなくて、気持ちの熱なんだなって思います😀