『愛と青春の旅だち(1982)』を観たよ

最近、観た映画の感想をシェアできる
Filmarksっていうサービスを使い始めてみた。
観たアプリに紐づけて映画の感想を投稿することができて、
下のようにTwitterにも同時投稿することもできる。
映画『愛と青春の旅だち』★★★★★5.0点。 おそらく今年観た最高傑作になる(なぜ今まで観てなかったんだろう)。
青春映画は元々好きなんだけど、それに… https://t.co/H4YSB0CsCH #Filmarks #映画— テラサキマサキ (@terasaki101) May 25, 2020
ここ数年の間、映画を観る習慣がなくなっていたので、
これから少しずつでも映画を観ていけたらなと思う。
■感想
Filmarksでも感想を書いたんだけど、
超名作★★★★★
3回観ちゃったよ
始まり――主人公(ザック)が、
寝ている父親を見つめるシーンから映画が始まると、
父ちゃん、2人の裸の女と寝てるし。
初っぱなの3P示唆。
続いて、フィリピンで父親に引き取られた時の回想が始まって、
街を歩く幼少期ザックに売春婦らしき女が、
「いいコト教えてあげるわよ」と幼少期ザックを誘惑。
こりゃトラウマですわ。
戦後の占領地ってのは、けしからんことが日常なのである。
(自分が住む沖縄だってそうだった)
幼少期ザックは、母親の自殺と性生活に乱れた父親、
フィリピン人からの暴力を受けて心に傷を負っていた。
大人になったザックは、父親から逃げるようにして
士官学校に入るのである。
ザックは、パーティでポーラという女性と出会うんだけれど、
その時のポーラが言うセリフが印象的だった。
「やれると自分で思いこむのよ
思いこむと本当にそうなるのよ」
このセリフは、映画全体を通してリンクする言葉だと思う。
ポーラがいなければ、
ザックは厳しい訓練に耐えられなかったかもしれないし、
終盤の壁のぼりのシーンでは、
直接的なセリフの言い回しはなかったけれど、
ザックの懸命な応援によって、
同期の女性が壁のぼりを達成するシーンがあった。
その反面、
士官には向かないと悟ってしまった友人のシドは
とても残念な形になってしまったし、
子どもができたと嘘をついたリネットは
最悪の結果を招くきっかけを生んでしまった。
ザックは2度も愛する人を失う苦しさを味わうことになるが、
愛するポーラと自分自身を信じることができたからこそ、
士官学校を卒業できたんだと思う。
この映画では、
「パイロットを目指す士官候補生×工場で働く田舎娘」
の恋愛相関図があるが、
沖縄にも「米兵×アメ女」という似たような境遇がある。
アメ女とは、米兵と遊ぶことが好きな女性を蔑む相称である。
アメ女は、週末に米軍基地から外出してきた外人たちと、
クラブやバーで酒を飲んで、訳ありの関係になるのである。
沖縄でクラブ経営やクラブ遊びをする人たちにとっては、
アメリカ人との交流は身近なことであったりもする。
(特に沖縄市・北谷町・金武町あたりなのかな?)
アメリカ人という憧れと沖縄の男たちにはない刺激。
英語に触れることのできる貴重な体験でもあるので、
アメ女にとって米兵はとても魅力的な存在だろう。
(金も持ってるし)
沖縄の男たちからしたら、
それは面白くないことではあるんだけれど、
この映画を観ると、アメリカ人の中にも
沖縄娘と純粋に恋に落ちる者もいるのかなと思った。
沖縄基地がなくならない以上、
米兵とアメ女の図式は変わらないと思う。
そう考えると、この映画に登場したビリヤード店の前で
ザックに鼻を折られた田舎者のような男は、
沖縄からいなくならない。
ただ、こういうジレンマって沖縄だけじゃなくて
同じアメリカ人同士でも起こるんだなって思うと、
親近感を持って観れる映画でもあった。
■お気に入りシーンベスト3
3位.教官が少尉殿にお祝いの言葉を贈るシーン
2位.ラストのお姫様抱っこ
1位.小型船から3人でお尻を丸出し
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません